株式会社阪急交通社 渡辺直美の世界一合成な旅

制約と制限を最大化する。

大阪を発祥とする老舗の旅行会社、阪急交通社。その70周年を機に、新たなブランドイメージを発信し、新たなターゲット顧客を作りたい。そんなマーケティング目標のもと、人気タレントの渡辺直美さんを起用し、東・阪・名・福の大都市圏にまたがるTVCMを中心としたキャンペーンを企画・実施しました。

70周年を迎えた阪急交通社は、老舗であるがゆえの実績と安心感から、比較的旅行好きのアクティブシニアにとって選ばれやすい旅行会社として長らく位置付けられていました。しかしご存知の通り、ネット社会に突入し生活者の旅行選びや情報収集の方法も大きく変わりました。また、インスタグラムなどSNSが旅の行き先に大きな影響を及ぼしているというのも実感として感じられる通りです。そこで、人気タレントで、
日本一フォロワーが多い渡辺直美さん(2018年2月末現在)に白羽の矢が立てられ、クリエーティブの企画が始まりました。

しかしながら、旅行という商品特性上、様々な行き先(ディスティネーション)を紹介することが求められつつ、さらにエリアごとに商品の内容も金額も異なる展開が必要になるという条件があり、さらにそれに対して多忙な人気タレントである渡辺直美さんを起用しロケを行うことは不可能に思われました。そこでそれら全ての制約と制限を逆手に取り「渡辺直美の世界一合成な旅」という企画のフレーム(構造)を提案。スタジオ合成でCMを撮影、制作していることをあえて「ネタバラシ」することで、CMとしてもインパクトがありつつ、自由に商品構成を変えることもできるというCMシリーズが完成しました。また、このCMには私たちの持つダイレクトマーケティングの知見も活かすことができ、反応(レスポンス)が良かった旅行商品を分析、次の展開に活かすことで、より効果的な広告キャンペーンとして精度を上げていくことも可能になっています。

制約はクリエーティブの母、と言いますが、限られた条件の中でもアイデアを発揮し、解決策を見出す。それが私たちの武器の一つでもあります。