プロジェクト

cottaは2020年3月に旧社名から商号を変え元の社名は「タイセイ」。1998年に大分県で創業しています。当初は、全国のお菓子屋さん向けに菓子用資材の通販を手がけていましたが、2007年に一般消費者やプロ向けの通販サイト「cotta」を立ち上げると、これが主力事業となって大きく成長。専門家から一般のお客様まで幅広い層にご利用いただき、月間アクセス数2900万PV、会員数120万人を突破しています。cottaの魅力は幅広いアイテム数とトレンドの提案力、レシピ系コンテンツも豊富で、有名パティシエや、お菓子研究家、カリスマブロガー、インスタグラマーなどを起用して、様々な層に受けるレシピを発信しています。

電通九州は2020年からテレビCMを中心とした施策からスタートし、無料キャンペーンを含めオンオフ統合型のPDCAを実践しながら、常にクリエーティブとメディアの検証/改善に取り組んできました。

また広告領域のプロデュースに限定せず、サービス視点・プロダクト視点でクライアントに伴走しています。広告会社に求められるビジネスプロデュース業務を存分に推進するだけではなく、本質的課題を見極める力、それを解決するアイデア・クリエーティビティをチームの総力で取り組み、パートナーとして強固な関係性を作り上げています。

ECを主軸とした事業の場合、どの商品が売れているか・コアな顧客層・有益コンテンツなど、解析ツールで可視化しやすいため、顧客データ分析を突き詰めるほど、マーケティング施策がニッチ化し、新規顧客から遠ざかっていく結果に。無意識のうちに既存顧客が中心になり、新規顧客のニーズに目を向けきれていない状態でした。cottaを認知していながら利用しない生活者のインサイトを徹底的に深掘り。そこから得たアイデアを基に実行したマーケティングが功を奏しています。

2020年１月に福岡エリアで初となるテレビＣＭを開始していますが、テレビＣＭの放送期間の終了後理想としていた注文件数が増えず、まずは「お菓子やパン作りを実際に体験してもらおう」と考え、コロナ禍におけるご家庭での⼿作りニーズの急拡⼤の追い風も受け、キット商品の開発に乗り出しました。

新型コロナウイルスの影響で出荷できなかった業務⽤の余剰在庫をご家庭向けに「パンキット」として再パッケージし、無料プレゼント。自社オウンドメディアのみを活用しプロモーションを実施しています。

応募：約11万人

テレビＣＭの内容をキャンペーンに合わせた「無料パンキット企画」と、パン作りのサブスクリプション「コッタベーカリー」の２パターンを用意しました。市場規模の大きい関東・関西・中京で放送した結果、高い訴求効果が得られました。

応募：約20万人

企画に合わせ、福岡県・大分県限定で２週間にわたりテレビＣＭを放送しました。テレビＣＭが応募の増加に影響したとみています。

応募：18万人

無料キャンペーンをきっかけに新規のお客様の獲得が⼤きく進み、認知度拡⼤。2021年、会員数は120万人を突破する結果となりました。また新規のお客様が増えたことで、お菓⼦・パン作りの基本の道具関係の売上が順調に推移しており、プライベートブランドの売上⽐率を押し上げています。