プロジェクト

  1. TOP
  2. プロジェクト
  3. クライアントに合わせたサービスで世の中に新しいものを

クライアントに合わせたサービスで
世の中に新しいものを

「その商品の販促、是非一緒にやらせてください!」
という、ゴルフの最中に私が発した一言から始まった案件でした。
そのクライアントは、美容室を都内で複数店舗経営しており、社長も経営者でありつつ、今でもお客様にサービスをご提供される現役の美容師。そんな会社から「KANGOLというブランドで、メンズヘアケア商品を作りたいと思っている」ということを教えていただいたのです。

KANGOLと言えば、誰もが一度は目にしたことがあるブランド。あのお馴染みのカンガルーロゴで、美容師お墨付きのヘアケア商品を売るなんて、一気に世の中に新しいブームを起こせるのでは、とワクワクしていました。
しかし、それを実現するためには、これまで一緒にお仕事させていただいたクライアントとは、少し異なる課題が存在していました。

広報担当者は存在しない会社

商品の開発及びコンセプトは、クライアントの社長自らが作られていましたが、元々は美容室を営むことが本業。広告で商品を売るという経験がないのは勿論、時間と人が足りていないという課題がありました。

広告代理店の仕事は、クライアントの広報担当者やマーケティング部署の方々を窓口とし、広告依頼のオリエンテーションなどをいただいて、企画を考える、ということが多いのですが、本件の場合、全て社長と直接のやり取り。これは一見、大きなプレッシャーを感じる仕事のように思われるかもしれないですが、社長が考えているビジョンを常に感じながら会話をさせていただくのは、私にとって勉強になることが多く、クライアントの利益によりコミットする企画や制作に取り組むエネルギー源になっています。

これまで広告を積極的に行ってきたクライアントではないので、予算もある程度限られていました。そこで提案したのは、「中長期的な売上目標から逆算して、投資すべき施策を決めてPDCAを進めることで、今後のマーケティング活動費となる原資を作っていきましょう。」というアイデアでした。これを実現するのにうってつけなのが“通販”。
WEBを中心とした通販広告は、他のメディアに比べてコストをおさえつつ、PDCAもスピーディに行うことが可能です。

通販というと、テレビショッピングのように、売り文句が強調された広告内容になることが多く、果たしてそれがKANGOLというブランドにふさわしいのか?という点でも悩みました。しかし、今はクロスメディアの時代。WEBだけで商品を売るのではなく、SNSも活用して、KANGOLの世界観や商品の質感を同時並行で伝えるべく、クライアントの自社SNSアカウントの強化にも、社長と一緒に取り組んでいます。

On×Off×Realの挑戦

2020年10月には、都内原宿に「KANGOL SALON」というKANGOLの美容室も誕生しました。
この店舗では、通販で展開する商品が使用されており、商品と顧客のタッチポイントになっています。店舗で提供されるサービスも特徴的で、原宿のど真ん中という立地でありながら、カット2990円(税抜)というお値段。(気になる方は是非検索してみてください。)
美容室としての運営形態が特徴的であることに加え、KANGOLのヘアケア商品の存在があることから、今後いろんな場所/エリアで顧客のタッチポイントが増えていく計画もあります。

広告業界において、“オンオフ統合のプランニング”(WEBのようなOnlineとマス広告のようなOfflineをうまく組み合わせて広告を展開すること)の必要性が一昔前から叫ばれていますが、これからは店舗や小売店での販促も含めた “On×Off×Real” での広告プランニング~PDCAに、クライアントと一緒に挑戦していきたいと思います。

MEMBER

  • 戦略営業室

    伊地知 隼也