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50年分の感謝を込めた
福岡あるある「やーっ!」をスローガンに。

開局から50年。高視聴率を記録しているものの、視聴率4冠はとれておらず、まだまだ九州を代表する局とは自信を持って言えない。。。そんな状況で迎える開局50周年を機に、地元福岡の視聴者にもっともっと愛される局になりたい。というご相談が入りました。

しかし対視聴者への周年番組・周年事業といった取り組みは、これまでもずっと局がやってきたことであり、それだけでは今までと同じになってしまう。。。本気で福岡を代表する局、愛される局になるためには、視聴者を動かす前に、まずFBS自身が動くこと、そして社員の意識改革が大切だと考えました。
平成が終わり、新時代・令和の幕開けとなる節目のとき、これまでの50年分の福岡愛と支えていただいた皆様への感謝の気持ちを込めて、福岡県民なら誰もが知っているご当地あるある、体育の授業で立ち上がる際のかけ声「やーっ!」をスローガンに制定。「さあ、みんなで立ち上がろう!やーっ!FBS」というコミュニケーション計画をご提案しました。

まずはFBSが立ち上がる。その次に視聴者が立ち上がる。最後はみんなで一緒に立ち上がる。
そんな思いを込めて、50周年のキャンペーン施策を考えました。

スローガン「やーっ!」には、3つの役割があります。 まずFBS自身が立ち上がるという行動指針としての役割。
また社内的には、周年を機に新しく生まれ変わるという意識改革の役割。そして、視聴者に対しては、「やーっ!」を様々な形で展開させていくことで、親しみやすさを醸成していく企業広告の役割。
そのために、まずキャンペーンローンチ前に、社内向けの周年コンセプトムービーを制作。全社員が集まる場で上映し、社長から、このキャンペーンの主旨をご説明いただき、社員の意識統一をはかりました。
さらに、FBSの全社員のみなさんに屋上にお集まりいただき、赤白帽をかぶって「やーっ!」の掛け声とともに、みんなで一緒に立ち上がる様子を撮影。FBSの改革を宣言するムービーとキービジュアルを制作しました。

  • 新聞15段、ポスター、OOH等で露出

FBSによる宣言の次は、視聴者にも「やーっ!」を使ってもらう・触れてもらうために、「やーっ!」を色々な場所に掲出し、とにかく接点を増やしていきました。
FBSが従来発信している番組や、イベントだけでなく、ありとあらゆるコンテンツに「やーっ!」を入れて、「FBS=やーっ!」という空気感をさらに醸成。番組、CM、イベント、HP、名刺、封筒、タペストリー、YouTube、巨大オブジェなど、FBS様の全面協力のもと、「やーっ!」を、浸透させていきました。

小川県知事、高島市長といった政界の方だけでなく、松本人志さん、舘ひろしさん、山崎賢人さん、パンクブーブー黒瀬さん、ナジャグランディーバさん、石塚英彦さん、吉沢亮さん、福田愛依さん、岡田健史さん、といった芸能界、ホークスの選手といったスポーツ界、様々な著名人に「やーっ!」と言っていただき、その結果視聴者も徐々に「やーっ!」FBSを認知していきました。

一方、電通九州は、さらに「やーっ!」を伝播させるべく「やーっ!CM50連発」を企画。FBS様とも分担を行い、5秒動画CMを多数制作いたしました。FBS50周年となる2019年は、ラグビーW杯が開催された年でもあり、ラグビー日本代表の合言葉「ONE TEAM」が語るように、日本中がひとつになるという意識が高まっていました。そこで、テレビに釘付けになる視聴者に向けた、ラグビーW杯に絡めたCMも制作。
さらに、FBS様には視聴者の「やーっ!」を取材もしていただき、地元福岡の方々も巻き込んでいきました。

年間を通して、様々なチャネル、コンテンツで伝えた結果、視聴者自らも「やーっ!」を体現してくれるようになりました。

1年間を通して「やーっ!」を貫き通した結果、50周年コピーとして掲げた「やーっ!」は、周年施策が終わった後もFBSのスローガンとして継続いただく形となりました。いまでも、FBSを体現する言葉として、使用していただいています。
「テレビ」は生活者にとって近い存在ですが、「テレビ局」は意外と近くない存在かと思います。
だからこそ、周年という企業としての節目で、社員を出していったこと、そして地元福岡県民であれば老若男女だれでもわかる「やーっ!」という、地元民が反応しやすい、口にしやすいワードを用いたことで、テレビという枠を超えて、FBSをより身近に感じてもらえるようになりました。
これまでも、これからも、地元福岡県民に愛される局として、さらなる飛躍を遂げて欲しいです。